医師後期臨床研修ご案内
ごあいさつ
姫路医療生活協同組合では医療・介護の密接な連携を行い、在宅・外来・病棟の連続したケアを提供しています。
この度その経験を基にして、地域で働く家庭医を育てるために家庭医療後期研修プログラムを用意することとなりました。
ご興味をお持ちの研修医の方、ぜひ姫路医療生協で家庭医療を習得してみませんか?
○プログラム責任者 藤本壮之 (ふじもと まさゆき)

姫路医療生協では旧共立診療所以来、約30年の在宅往診医療の実践と経験の蓄積があります。姫路市の東部地域に深く根ざした地域との信頼関係の下、温かい医療の実践を心がけています。家庭医療、特に在宅医療について、また兵庫県の地域の文化、歴史もともに深く学んでいただける環境がここには整っております。
より地域に根ざした研修、あるいはふる里に根ざした研修を希望される方々には、大変魅力的な内容となっております。このプログラムの実践により、地域医療の柱になっていただける、力強い医師の養成ができるものと確信しています。
<重成医師が家庭医療専門医試験に合格しました!>
日本プライマリ・ケア学会 2011年度家庭医療専門医試験の合格発表があり、重成医師が見事合格いたしました。
重成医師は姫路共立病院で2008年度から3年間、兵庫民医連家庭医療後期研修プログラム姫路コースにて研修を重ねていました。
本コースからの専門医輩出第1号です。
おめでとうございます。♪ 2011/10/7
兵庫民医連家庭医療後期研修プログラム
名称
兵庫民医連家庭医療後期研修プログラム 姫路コース
研修目標/特徴
【一般目標】
共立病院、ヘルスコープあぼし診療所(以下、あぼし診療所)が提供している年齢、性別、健康問題に限定されない、継続的で包括的かつ効率的なヘルスケアを提供することができる。
患者様を家族や地域の広がりのなかで、1人の人間として理解し、良好な信頼関係を築き、疾患の背景にある心理社会的な問題も重視しアプローチできる。
プログラム修了時には、それぞれの現場で活躍できる「家庭医」となることをめざす。
●「患者中心の医療技法」の理解とその実践
●「家族志向型ケア」の実践
●地域に目をむけた「地域包括ケア」の実践
●事業経営と家庭医療の整合性に関する理解とその実践
他に、家庭医の持つべき医学的な知識と技術を中心に、すべての医師が備えるべき能力(コミュニケーション、プロフェッショナリズム、組織・制度・運営に関する能力)について習得する。
【個別目標】
研修医それぞれにPre-Assessmentをおこない、研修医、指導医の要望、また共立病院、あぼし診療所、兵庫民医連および社会的ニーズをもとに知識・技術・態度のそれぞれにおいて設定する。
【プログラムの特徴】
姫路医療生活協同組合に特徴的な在宅・外来・病棟の連続したケアを行う。
研修医はいずれも主治医として関わり、家庭医の技術を学び実践する。
ヘルス・サービス・リサーチでは学会発表および論文作成を課題とする。
【研修支援】
研修評価とは別に、プログラムおよび施設管理者とは関係のないメンターを設定し研修医の援助を定期的に行う(民医連・医療生活協同組合のネットワークもしくは外部の医学教育者に依頼する)。
研修機関
共立病院、あぼし診療所を基本に研修を行う。
各診療科研修については民医連・医療生活協同組合、地域の病院・医院と連携して実施する。
研修プログラム
【必修課題】
- 共立病院、あぼし診療所の外来診療
- 訪問診療、往診を含む在宅医療
- 共立病院の病棟診療
- 小児科研修3ヶ月
- 地域における健康増進・疾病予防活動
- 診療所・病院のマネジメント
- ヘルス・サービス・リサーチ
- 災害時の支援活動、一次救命処置(BLS)、二次救命処置(ALS)
- 在宅に関連する検査、治療の手技(携帯エコー、胃瘻造設、褥瘡処置など)
- 初期研修医、看護師をはじめ、他職種、地域住民などへの教育
※特に病院で研修をすべき内容
・集中治療を含めた重症患者のケア
・薬物乱用についてのスクリーニングおよび対処法(主にアルコール、覚醒剤など)
・産業医学
・栄養について(NST)
※特に診療所で研修をすべき内容
・地域包括型ケア(研修期間のうち、地域の健康レベルをアップさせる課題に取り組む)
・ヘルスプロモーション、予防医学
・災害医療(地域での災害対策を調査、協議)
・ライフサイクルに基づいた対応
・診療所での検査、業務改善活動
【選択課題】
- 産婦人科・精神科などの他科研修
- 他の家庭医療学機関などでの研修
- 地域診断や高齢者総合評価などのリサーチ
- マスコミとのコミュニケーション
- BLS、ALSなどのCPRトレーニング。日本救急学会ICLS認定コースへの参加
【スケジュール例】
| 第一年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 共立病院院内診療検査(在宅支援病院) | 小児科 | 産婦人科 | ||||||||||
| 第二年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
| 共立病院(在宅支援病院)往診訪問診療を中心に主治医として研修 | ||||||||||||
| 第三年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
| 兵庫民医連内病院もしくは診療所 | 他の家庭医療学機関 | |||||||||||
*ワンディ・バックもしくはハーフディ・バックの実施も検討
*内科学会認定医の取得を希望する場合は別途学会認定教育機関での研修を調整する。
研修評価と修了認定
修評価は自己評価および指導医、他職種からの多面的な評価を定期的に行う。
● 「ポートフォリオ」「セルフ・アセスメント用紙」による自己評価
● 研修レポート、「セルフ・アセスメント用紙」による相互評価
● 学会発表、論文による評価
● 各研修修了時における研修到達の評価
● 全研修期間修了時における総合評価
● 研修目標に到達したと判断された場合の家庭医研修修了書の交付
研修プログラム責任者
責任者:藤本 壮之(共立病院医師/兵庫民医連研修委員)
募集要項
研修期間
3年間
募集定員
2名(姫路コース)
応募資格
医師初期臨床研修修了者、もしくはそれに準ずる医師
選考方法
出願書類、面接
応募方法・連絡先
家庭医研修志望願書、履歴書を添えて下記に郵送(随時)
〒650-0047 神戸市中央区港島南町5-3-7
TEL 078-303-7351 / FAX 078-303-7353
兵庫県民主医療機関連合会 担当 日高
処遇
| 身分 | 月給 |
|---|---|
| 月給 | 3年次 462,700円/4年次 502,200円/5年次 533,300円 |
| 諸手当 | 当直手当、通勤手当、時間外手当 |
| 賞与 | 年3回 |
| 休日 | 常勤職員 |
| 加入保険 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、医師賠償保険 |
| 宿舎 | あり(法人より貸与) ※家賃は個人負担(住宅手当12,000円) |
| その他 | 学会参加の参加費・交通費・宿泊費等保障採用された後期研修医に対して、転居費用を実費支給 |
研修修了後の進路
プログラム責任者と相談の上、研修医本人の希望や適性に応じて決定する。
お問合せ
上記応募連絡先または 姫路医療生活協同組合 E-mail info@himeji-mcoop.or.jp
日本在宅医学会認定 在宅医療研修プログラム
名称
兵庫民医連在宅医療フェローシップ姫路
指導医
藤本 壮之
研修の特徴
○研修プログラム特徴
兵庫民医連家庭医療後期研修プログラム姫路コースともリンクした研修で、姫路市全域をカバーし在宅医療を続けている実績のある共立病院にて、社会的に多くの問題を抱えた患者や家族を地域という枠組みの中で捉え、また患者、家族のQOLを考慮した関わりを学びます。在宅医療フェローシップを通じて『患者中心の医療』という家庭医療学の真髄を学べる特徴があります。また同一法人内に介護系の事業所が豊富にあり、在宅介護連携の研修も充実しています。
○研修で特に力を入れる領域
- 在宅において経験すべき急性期対応、慢性管理についての診断、対応能力を獲得でき
- 慢性疾患や障害をもった患者さんを家族、地域を含めて全人的にとらえ、患者中心の医療を学べる
- 患者、家族と対話してQOLを考慮したケアを看護師、リハ科スタッフ、ケアマネージャー、ヘルパーとチームで提供できる
- 実地での在宅緩和ケアにて、質の高い終末期のケアを学ぶことができる
- 認知症、転倒、うつ病、失禁など老年医学を総合的に学べる
研修内容概要
半日を1単位として週4単位以上、訪問診療に従事します。
指導医とともに研修目標を設定し下記課題を終了させます。
- 下記各領域3症例以上および在宅看取り3症例以上を含む、主治医として診療を行った30症例の報告
(1) がんの在宅緩和医療の領域
(2) 認知症を含む高齢者ケアの領域
(3) 内部障害(神経難病・臓器不全等)、小児若年障害者の領域 - 3回以上の他施設交流研修
所属する事業所以外での短期在宅医療研修を行います - 15項目のポートフォリオ作成
10領域から最低1項目と、必須項目(認知症、疼痛管理)を含む15項目のポートフォリオを完成させます。
プログラム終了後、認定専門医試験の受験資格が得られます。
研修プログラム ポートフォリオ領域
| 領域 | 項目 | |||
|---|---|---|---|---|
| A 医学的側面 |
1 | 老年医学 | 1-① | 認知症 |
| 1-② | 栄養障害 | |||
| 1-③ | 摂食嚥下障害・口腔内の問題のアプローチ | |||
| 1-④ | 排泄(排尿・排便) | |||
| 1-⑤ | 褥瘡とフットケア | |||
| 1-⑥ | リハビリテーション(転倒・骨折、廃用症候群を含む) | |||
| 1-⑦ | その他 | |||
| 2 | 緩和医療学 | 2-① | 疼痛管理 | |
| 2-② | 他の症状管理(呼吸苦,倦怠感,食思不振、イレウス、譫妄等) | |||
| 2-③ | 非がん疾患のホスピス・緩和ケア | |||
| 2-④ | スピリチュアルケア | |||
| 2-⑤ | グリーフケア | |||
| 2-⑥ | 臨死期の対応〔看取り) | |||
| 2-⑦ | その他 | |||
| 3 | 内部障害・小児・障害者 | 3-① | 神経難病 | |
| 3-② | 呼吸不全、心不全、腎不全、膠原病 | |||
| 3-③ | 小児 | |||
| 3-④ | 障害者 | |||
| 3-⑤ | その他 | |||
| 4 | 在宅医療の諸相 (導入、急性期、看取りなど) |
4-① | 急性期のアセスメント | |
| 4-② | 急性期の在宅での治療 | |||
| 4-③ | 入院適応について | |||
| 4-④ | 在宅医療の導入 | |||
| 4-⑤ | 臨死期の対応〔看取り) | |||
| 4-⑥ | その他 | |||
| 5 | 生物、心理、社会モデル | 5-① | 複雑な事例(困難事例)への対応 | |
| 5-② | その他 | |||
| B 社会的側面 |
1 | 社会保障制度の理解 | 1-① | 医療保険制度 |
| 1-② | 介護保険制度 | |||
| 1-③ | 支援費、難病制度 | |||
| 1-④ | その他 | |||
| 2 | 患者中心の医療と家族ケア | 2-① | コミュニケーション技法 | |
| 2-② | Bad News telling | |||
| 2-③ | ナラティブ・ベースド・メディシン | |||
| 2-④ | 家族ケア | |||
| 2-⑤ | その他 | |||
| 3 | チームアプローチ | 3-① | チームアプローチ | |
| 3-② | 多職種協同の実践 (訪問看護、ケアマネ、歯科医師、薬剤師、栄養士など) |
|||
| 3-③ | 多職種とのチーム作りの工夫(勉強会参加など) | |||
| 3-④ | 多職種の理解/同行訪問等 | |||
| 3-⑤ | 困難ケース(チーム作りの上で問題がある場合) | |||
| 3-⑥ | その他 | |||
| 4 | 臨床倫理・意思決定の支援 | 4-① | 延命治療の選択 | |
| 4-② | 終末期の意思決定の支援 | |||
| 4-③ | その他 | |||
| 5 | 在宅医療の質改善、地域づくり | 5-① | 地域づくり | |
| 5-② | 在宅医療質改善プロジェクト | |||
| 5-③ | 経営/td> | |||
| 5-④ | 地域連携・病診連携へのアプローチ | |||
| 5-⑤ | 居住系施設での在宅医療 | |||
| 5-⑥ | その他 | |||
研修医の条件
- 専門医試験受験時(研修終了時)に、5年以上の医師としての経験を必要とする
- 研修終了までに以下の2つの研修を終了している者
(1) 半年間以上の内科研修
(卒後臨床研修修了者はこれにかえることができる)
(2) 緩和ケア研修(3か月相当)
(在宅看取り数が年間10名以上の在宅研修施設は緩和ケア研修を免除されるため、本コースでは不要)
ただし、在宅医療研修プログラムの中にこれらの研修を組み込んでもかまわない - プログラム開始時に学会員であること
研修期間
1年間
研修施設
姫路医療生活協同組合 共立病院
募集人数
1名
処遇
法人規定による
お問い合わせ
姫路医療生活協同組合 共立病院
TEL 079-285-3394
E-mail hp-ikyoku@himeji-mcoop.or.jp











